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豊かな住空間 Space Design

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2008年 10月 13日

ススキ(薄、芒)

ススキ(薄、芒)_c0121993_12423650.jpg





ススキ(薄、芒)_c0121993_1318729.jpgススキの草原に月が浮かぶ光景”十五夜の月見”は、いかにも日本的な情緒のある光景に思えます。
また、ススキの花穂は馬のタテガミのようであり赤っぽい色をしているが、種子には
白い毛が生えて穂全体が白っぽく見え風によって飛ぶことができる。

ススキを漢字で書くと”寂しい、物悲しい”ようなイメージになるが、ススキが秋の陽光を
うけて風にたなびく光景をみると私にとっては、むしろ”豊穣”を感じる。
昔の人々は自然の恵みを感じていたのでは、ないでしょうか。

かつて、ススキは農家では茅葺屋根の材料として用いたり、家畜の餌として利用された。 
集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり茅場(カヤバ)と呼んでいた。
現在では利用されないため雑木林になっている。
茅葺(カヤブキ)はカヤ(ススキやチガヤなど)を材料にして葺く家屋の屋根の構造の一つで
茅葺屋根とも言い、藁葺き(ワラブキ)、草葺(クサブキ)と区別する呼び方でもある。
英国やドイツなど世界で広く見られる。

茅はススキの別名でもあるがチガヤなどの総称でもある。
茅葺は世界各地で最も原初的な屋根とされ、日本では縄文時代にに茅で葺いた屋根だけの
住居がつくられていたと、考えられている。
奈良時代以降は、板葺や樹皮葺であった可能性が論議されている。
弥生時代以前の遺跡(登呂遺跡など)で復元される竪穴式住居などの屋根は茅葺とされている。

ススキ草原は草原としては、最後の段階で放置しておくとアカマツなどの樹木が侵入
して森林へと次第に変化して行く。
茅場は定期的に草刈や火入れをすることで、ススキ草原の状態を維持してきたのである。



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by sd_spacedesign | 2008-10-13 14:36 | 自然


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