2008年 08月 08日
うだる様な暑い夏に、朝方のまだヒンヤリとしたころ 爽やかな花色で咲いて いるアサガオの花に何とも言えない一時の清涼感を感じる。 ”朝顔”は別名”牽牛”と言われ種が大変高価で珍重されていた。 朝顔を贈られた者は、牛を引いてお礼をしたと、言う言い伝えがある。 百薬の長として非常に珍重され、日本には奈良時代末期に遣唐使がその種を 薬として持ち帰ったものが初めとされている」。 奈良時代、平安時代には漢名で牽牛子(けんごし)と呼ばれ”薬用植物”として 扱われた。アサガオの種の芽になる部分には下剤の作用となる成分がたくさん 含まれている。 江戸時代には七夕の頃に咲くアサガオの花は,牽牛にちなみ”牽牛花”と呼ばれ ていた。それが転じて、織姫をさして”朝顔姫”と呼ぶようになった。 花が咲いた朝顔は”彦星”と”織姫星”は、年に一度会えたことの具象化として 縁起のよい夏の風物詩となった。 この時代に品種改良が大きく進み観賞用植物になり木版の図譜類が多数出版 された。八重咲きや反り返ったり、細かく切れたり本来の花型から様々に変化 したものが生まれた。これを現在では”変化朝顔”と称しているが江戸、上方を 問わず大流行した。 明治時代以降も変化朝顔は発展して、”東京朝顔会”などの愛好会が生まれた。 この頃になると多様性よりも花型の洗練さの方が追求され、対象となる花型がも しぼられるようになり当時の名花がエッチングや写真として残されている。 やがて花型の変化ではなく花径の大きさを追求する”大輪朝顔”に発展する。 通常の朝顔は曜と呼ばれる花弁が互いに融合した漏斗状の形をしている。 曜の数は通常5枚であるが、”大輪朝顔”では6~9枚程度に増える”州浜性”という 肥後朝顔にも見られる変化の現れた品種が導入された。 選別や他の系統との交配により次第に発展し”黄蝉葉系”が”盆養(切り込み)作り” ”数咲き作り”として、”青蝉葉系”は成長が早いため”行灯(あんどん)作り”という仕立て 方で本式に咲かせた。 切り込み作りは、茎を切り込んで脇芽をだし、背丈の低い引き締めた形、まるで盆栽 のように作る方法で、名古屋式が有名である。また、それを更に容易な栽培方法にした 切り込み作りもよく見られる。 加賀千代女 作 ”朝顔に つるべとられて もらい水” 設計事務所【SD】のホームページ
by sd_spacedesign
| 2008-08-08 14:16
| 自然
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