2010年 01月 06日
千両は千両(せんりょう)科。万両、百両、十両は薮柑子(やぶこうじ)科。 千両と万両の違いは千両は葉の上の方に実をつけるので鳥に食べられやすく、万両は葉の下に 実をつけるので食べられにくくその分、実がしっかり残るから・・。 または、万両は垂れ下がり、千両は実が上につくので万両の方が重い。千両は軽いとのことから 名づけられたともいわれる。(諸説あります) 千両は江戸時代後期までは「仙蓼」の字で表現された。 万両の花は7~8月頃に咲き12月頃から冬にかけて実が赤くなる。 万両のなかには実が白い種類もあるが万両の実はずーっと長い間残る。冬にできた実が次の 冬まで残っていることもある。正月の縁起物として、寄せ植えの素材などに使われる。 百両や十両はそれらに比べ背が低く、実の数も少ないからことから、こう名づけられたとの説が あります。 百両の別名 「唐橘(からたちばな)」は葉っぱが細長くギザギザがなく千両、万両より背が低い。 十両の別名「薮柑子(やぶこうじ)」は常緑小低木で薮の中に自生していて、ほふく茎が長く這って 伸び先が20cmほど立ち上がって葉を輪生状につける。 葉の形などが柑子(こうじ)みかんに似て花は白か淡いピンク色で、夏に葉の根元から伸びて 下向きに咲く。冬に赤い果実をつけ美しいので栽培される。 十両は百両より背が低く葉っぱはギザギザしている。縁起物として扱われた経緯から、落語 「寿限無」の中の「やぶらこうじのぶらこうじ」とは本種のことと推測される。 万葉集 大伴家持 ”この雪の 消残る(けのこる)時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む” (山橘=十両の薮柑子) 設計事務所【SD】のホームページ
by sd_spacedesign
| 2010-01-06 15:59
| 自然
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