2009年 08月 17日
ニラはユリ科ネギ属の多年生草本で、ニンニク、ネギ、ラッキョウ などと同じ仲間です。 全草に独特の匂いがあり、匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン) などの硫黄化合物である。 夏には葉の間から30~40cmほどの花茎を伸ばし8月から10月頃が 花期で半球形の散形花序で白い小さな花を20から40くらいたくさんの 花をつけ株分けまたは種によって増やします。 中華料理にニラレバーがあるが、私は疲れたときによく注文する。 黄ニラは、ニラの芽が出る前の根株に覆いを被せて光を制限する ことで軟白化させた中華料理の食材でニラ特有の臭いがなく甘み が有ります。 花ニラは、ニラの花茎と若い蕾を食べる中華料理の食材で専用の 品種が栽培されている。 中国西部が原産で日本では本州から九州まで野生のニラが見られ 本来、自生していたのか、古代に伝来してきたニラが野生化したものか 明確ではありません。 ”古事記”では加美良(かみら) ”万葉集”では久々美良(くくみら) ”正倉院文書”には彌良(みら) として記載があります。 このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが院政期頃から 「にら」が出現し、「みら」にかわり現在に至っています。 なお、英名ではチャイニーズ・リーキとも言います。 9世紀に入ると既に栽培されていたようですが、最初は薬用とし 粥に混ぜて利用したと言われています。 江戸時代に宮崎安貞は農業全書の中で、ニラは昔から有名な作物で 人々から賞味されていると書いています。 これは陽起草とも言って、人の栄養を助け身体を温める性質の良い 野菜であるとも述べています。 また、「韮崎」「韮山」など各地に地名として残っていることから、古くから 人々に親しまれてきたようです。 設計事務所【SD】のホームページ
by sd_spacedesign
| 2009-08-17 18:26
| 自然
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