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2009年 08月 17日

ニラ(韮)

ニラ(韮)_c0121993_12433149.jpg


ニラはユリ科ネギ属の多年生草本で、ニンニク、ネギ、ラッキョウニラ(韮)_c0121993_1244591.jpg
などと同じ仲間です。
全草に独特の匂いがあり、匂いの原因物質は硫化アリル(アリシン)
などの硫黄化合物である。
夏には葉の間から30~40cmほどの花茎を伸ばし8月から10月頃が
花期で半球形の散形花序で白い小さな花を20から40くらいたくさんの
花をつけ株分けまたは種によって増やします。

中華料理にニラレバーがあるが、私は疲れたときによく注文する。
黄ニラは、ニラの芽が出る前の根株に覆いを被せて光を制限する
ことで軟白化させた中華料理の食材でニラ特有の臭いがなく甘み
が有ります。
花ニラは、ニラの花茎と若い蕾を食べる中華料理の食材で専用の
品種が栽培されている。

中国西部が原産で日本では本州から九州まで野生のニラが見られ
本来、自生していたのか、古代に伝来してきたニラが野生化したものか
明確ではありません。

”古事記”では加美良(かみら)
”万葉集”では久々美良(くくみら)
”正倉院文書”には彌良(みら)
として記載があります。
このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが院政期頃から
「にら」が出現し、「みら」にかわり現在に至っています。
なお、英名ではチャイニーズ・リーキとも言います。 

9世紀に入ると既に栽培されていたようですが、最初は薬用とし
粥に混ぜて利用したと言われています。
江戸時代に宮崎安貞は農業全書の中で、ニラは昔から有名な作物で
人々から賞味されていると書いています。
これは陽起草とも言って、人の栄養を助け身体を温める性質の良い
野菜であるとも述べています。
また、「韮崎」「韮山」など各地に地名として残っていることから、古くから
人々に親しまれてきたようです。



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by sd_spacedesign | 2009-08-17 18:26 | 自然


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